1人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ
「ごめんね。せっかく来てくれたのに、中に入れてあげること、できないの」
ネコは少女の言葉に首をかしげた。
「私ね、病気なの。だから、外にもでられず、こうして家の中に閉じこもってるの。きっとあなたを入れたら、お母さんに怒られちゃうわ」
「にゃぁ」
ネコは少女に向かって、ひと鳴きするとクルリと背を向けて走り去ってしまった。
「あ、ネコさん!」
少女はネコの姿が見えなくなると、がっくりと肩を落としてため息をついた。
「・・・せっかく遊びにきてくれたのに」
最初のコメントを投稿しよう!