ネコと少女

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「ごめんね。せっかく来てくれたのに、中に入れてあげること、できないの」 ネコは少女の言葉に首をかしげた。 「私ね、病気なの。だから、外にもでられず、こうして家の中に閉じこもってるの。きっとあなたを入れたら、お母さんに怒られちゃうわ」 「にゃぁ」 ネコは少女に向かって、ひと鳴きするとクルリと背を向けて走り去ってしまった。 「あ、ネコさん!」 少女はネコの姿が見えなくなると、がっくりと肩を落としてため息をついた。 「・・・せっかく遊びにきてくれたのに」
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