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それから少女は、毎日窓辺に腰掛け、外を気にするようになった。
トントン
扉を開け、母親が入ってくる。
「最近よく外を見てるわね。ごめんね、外に出してあげれなくて。でもあなたの病気が・・・」
母親が、申し訳なさそうに少女に言った言葉を遮って少女が言う。
「いいの、分かってる。外に出たいんじゃないの。」
「じゃあどうしたの?」
「待ってるのよ。」
少女は笑顔で母親に言った。
母親は不思議そぅに少女に問い掛けた。
「待ってるって、何を?」
「私の、小さなお友達よ。」
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