呪いの部屋

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大学一年の春。 少年の新生活は、「一人暮し」という最高の形でスタートする事になった。 思えば、厳格な父親だった。およそ自由とは縁のない環境で彼は育ったのだ。 高校は男子校。髪は原則として坊主頭。異性との交友など、もっての他だった。 だから、彼はもっともらしい理由をつけて他県の大学を志望し、そして合格した。 これからは父親の目を離れ、自由な生活ができる。 やりたい事はたくさんあった。少年にとって、これから憧れの一人暮しが始まる予定であったのだが…。
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