呪いの部屋

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(ここは、俺だけの城なんだ!) 部屋に入るなり、少年は畳の上に大の字になって寝転んだ。 1DKのボロアパートだ。部屋も6畳と狭かったが、それでも少年にとっては十分だった。 息子の進学が決まり、父親が見つけてくれた部屋だ。見た目はボロいが、父いわく「掘り出し物だ」と言う。 なるほど、駅から近いし、近くにはスーパーやコンビニ、飲食店がある。これだけ利便性が良くてこの家賃は安かった。 母親が、家賃が安すぎると不安がっていたが、今の少年にはまったく問題なかった。
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