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それから、その長い髪の毛は幾度となく少年の部屋で発見された。
さすがに少年は気になって、念入りに掃除機をかけたりしたが、それでも、その長い髪の毛が完全になくなる事はない。
謎の髪の毛は、玄関でも便所でも台所でも見つかるようになった。
少年の疑問は、次第に恐怖へと変わってきたが、それでも妙な髪の毛を理由に家を出る気にもなれず、ただの偶然だと自分に言い聞かせていた。
そんなある日、決定的な出来事が起こった。
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