呪いの部屋

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さすがに少年は家を飛び出した。そして、近所の友人の家に転がるように飛び込んだ。 大学で知り合ったばかりの友人である。 「どうしたんだよ?」 息も切れ切れの状態で、恐怖に怯える少年を見て友人は尋ねた。 「聞いてくれ…」 青い顔で少年は言った。そして、自分の部屋で体験した恐ろしい出来事を説明した。 「なるほど…」 友人は腕を組むと、少年の坊主頭に目をやった。 確かに、長い髪の毛が少年の物でない事は間違いなさそうだ。
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