時代

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僕の名前は和哉。 生まれて来たからには、必ず死ぬ時を迎える。 そして、傷痕だけが切なく残っていく。 あれは僕が20歳の時… 当時、出会い系サイトが流行っていた。 僕はその流行りに便乗。 僕は自分のプロフィールを投稿して、誰かからのメールを待った。 時間だけが過ぎ行くけれど、誰からもメールが来ない。 これはマズイと思い、自分から動き出す事にした。 遠距離恋愛に憧れてた僕は同じ関西地方の人間より、他の地域で探そうと思い、東海地方で検索… めちゃくちゃ名前が出て来た。 静岡?遠いかな。 愛知?うーん違うなぁ。など、くだらない事を考えながら、何故か三重県で検索した。 この意味不明な思考回路のおかげで、衝撃的な恋が始まるとは、この時僕は知る由も無かった… ずっと検索していると、専門職で25歳の投稿に目が止まった。 名前は杏子。 早速 「はじめまして、和哉です。専門職ってどんな仕事?」 と書いて送信。 さすがにその日、返事は来ず… 翌日… 家に携帯電話を忘れてしまって、凄く憂鬱だった。 学校が終わり、うなだれた表情で家に着く。 携帯電話に目をやると、着信ランプがうっすらと光っている。
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