出会い

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心臓が口から飛び出そうな位ドキドキと緊張した。 「あっ、杏子?やっと話せたね」 と僕が話すと杏子は 「うん。凄い緊張するけど、嬉しい」 と恥ずかしそうな声で返して来た。 その時の会話、ドキドキ感は今もまだ僕の胸の中に残っている。 この日から、僕と杏子はほぼ毎日僅かな時間だが電話で話すようになった。 ほぼ毎日の電話の中で、僕は杏子に恋愛感情を抱いてる事に気が付いた。 冗談混じりにメールで 「杏子に嵌まりそう」 と送信。 すると、杏子から返事が返って来た。 その内容とは大胆にも 「もっと嵌まって欲しいな」 だった… 挑発?本気?などと考えながらバイト先から家に帰った。 家に着いても、さっきのメール内容が気になって仕方ない。 食も進まない… もう、破れかぶれだ!自分の気持ちを伝えようと決心した。 「もっと嵌まって欲しいな。って、どういう意味?」 と送信してみる。 すぐに返事が返って来た。 「それが、今の杏子の気持ち」 と短い文章。 自分の気持ちを伝えるチャンスは今しかないと思った僕は 「杏子に伝えたい事があるんだけど…」 と素早く送信した。 杏子からの返事は 「メールでは伝えないで、ちゃんと和哉の声で言って欲しいな」 だった。 その時、周りに家族全員いたので 「明日の昼に電話するわ」 と返信して、ドキドキの中眠りについた…
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