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次の日は2月14日。
そう恋人達のイベント日バレンタインデーだ!
だが、そんなイベントも今の僕には何の関係無かった…
まだ、恋人が出来てないから。
周りの空気に嫉妬心を募らせながら学校にむかった。
授業中に僕は昨日の杏子とのメールの事を思い出した。
今日ハッキリさせないと!と意気込んでいたが、考え過ぎで激しい胃痛に襲われる。
胃痛と杏子の事ばっかり考えていると授業はあっという間に終わり昼休みに入った。
早速杏子にメールする。
「今、昼休みだけど電話出来る?」 と…
杏子からの返事は早かった。
多分一分も経ってなかったはず…
僕は胸のドキドキを抑えながら杏子に電話した。
いきなり用件を言える訳が無いので普通の話をして段々テンションを上げて行く。
話が盛り上がった所で僕は
「あのさぁ、オレは杏子が好きなんだ。杏子さえ良ければ付き合って欲しい」
と勇気を振り絞った。
その返事はあっさりとOKだった。
頭の中が真っ白になって、それ以降の会話は全く覚えて無い。
それくらい純粋に嬉しかった。
この日から、僕と杏子の激動の日々が始まった。
命の炎が消えていくとは知らぬまま…
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