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“真里は純だよね”
と麻子は言う。
あたしは自分ではそうは思わない。
“だって週末はいつも大阪でしょ?すごいじゃん!”
山の手線の中でふとその言葉を思い出す。
確かに…ここまでしてる女も中々いないよね…トホホ
なんてちょっと昭和なノリで考える。
あいつが好きなネタの一つだ。
関西人のセンスはわからないことが多い。
お好み焼きとごはんのまさかのコラボ
新喜劇で爆笑
日常でのボケとツッコミ
おばちゃんが常備しているアメ
例え結婚しても大阪のおばちゃんにはなりたくないと思う。
そんな事を考えていたら東京駅に着いた。
急がないと最終に間に合わない。
21:20発、のぞみ新大阪行最終に飛び乗る。
あたしはケータイを取り出しメールを打つ。
『最終に間に合ったよ。0時ちょい前にそっちに着くよ。真里』
あいつに送るメール
短すぎたかな…
送ったあとでもっと絵文字とか入れたりした方がいいような気がする…。
“別にええやん”
あいつの笑い混じりの声が聞こえる。
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