序章

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「正解。じゃあ…そろそろ本題に戻るか。……この先の話は、戒貴、あんたには酷な話になる。それでもいいか?」 酷な話?ふん、なんとなく分かってる。 俺は大きく頷き、肯定の意を示す。 「わかった。単刀直入に言う。…お前の親友、澤野亮は、俺と同じトランスフォーマー、そして仲村戒斗同様、デストロンだ」 なんとなく、分かってた。 分かってたと言っても今日初めてそう感じたのだが。 「分かってた、のか。なら話は早いかもしれない」 そこで間を開ける。 重大なことを言うのだろうか。 「2人は…俺達と戦うことになる。間違いない」 下を向いて話を聞いていたが、戦う、という単語に反応して顔を上げる。 「もしかしたら、亮を殺すことになるかもしれない」 ……………………!? マジなのか……?……親友を殺すかも……しれない?
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