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いろんな事を考えながら走っていた……
かなり時間を走っているのに、僕の体は、疲れることを知らなかった……
そして、僕は気付いていた……
さっきから、なにかが追ってきている……
あたりまえのように、なにかはわからない……
少し前から、妙な視線を感じた……
一瞬振り返ると、黒いものが見えた……
追っ手だろうか……
僕は、全力で走り出した、……
しかし……
追いつかれている……
山に向かう道をそれて、右に、左にと、奴から逃げようとした……
それでも僕についてくる……
僕は諦めて、立ち止まり……
奴のいる方向を見て言った……
「君は……誰?」
奴は現れない……
「いるのはわかっているよ……
出てきてくれないか?」
観念したのか、
近づいて来る音がした……
頭に、銃を持った三人組がよぎる……
僕は、身構えた……
なんだろう……
聞こえる足音に、違和感を感じたのだ……
小さすぎる……
僕は、走っている間、こんな音が聞こえていたのか?……
そんなことを考えてながら、僕は木の影をにらみつけていた……
そして、奴は現れた……
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