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「なおー。ただいまー」
あ、まやちゃんが帰ってきた。
あたしは玄関まで小走りに進み、おかえりなさいと言いながらまやちゃんの足元に擦り寄った。
「うん、ただいま」
人間には“にゃー”としか聞こえないであろうあたしの言葉に、まやちゃんは返事をしながら頭を撫でてくれた。
「なお、今日はパーティーよ」
パーティー?
あれ?
そういえば、今日は鈴村さんとデートじゃなかったの?
「今日はねー、記念すべき日よ。なんてったって、鈴村さんと別れてきたんだから」
まやちゃんはおかしそうに話ながらキッチンへむかい、手早くご飯を作った。
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