雨の記憶

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あの日もこんな雨 部屋に向かって歩く君と僕 突然の雨 走り出そうとする君に 「たまには雨に濡れるのもいいもんだ」 あの日の僕は笑いながらそう言った 「風邪ひくだけじゃん…馬鹿じゃないの」 アメリカ人みたいな両手を広げたリアクション そういうものの何故か笑顔で楽しそう そんな君が好きだった… そんな事…思い出しながら 同じ道ひとり…傘さして歩く …傘はどけない きっと 風邪ひいちゃうから… (了)
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