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「誰‥‥?」
俺の言葉に振り向いた男の頭には真っ白な毛の猫耳。
不法侵入+変態…?
でも、泥棒にしても変質者にしても、めちゃめちゃ綺麗な顔をしている
‥綺麗っていうか、可愛い系?
中性的な整った顔だ。
「ほんまお前誰やねん!
どうやってここに入ってん!?」
『違うの!起きたらここで寝てたのっ!』
「はぁ?俺が寝た時、ピィ以外に誰もおらんかったわ!
だいたいその猫耳なんやねん!
変質者か!?警察呼ぶぞ、コラ」
あ~ぁ、亮ちゃんキレてる…
ほんと、コイツ何なんだよ?
『俺この部屋の隣で寝てたもん!
コイツが俺に何か食わせて、そしたら眠くなって…
起きたら人間になってた!』
「訳分からん事ばっか言うてんちゃうぞ!お前、どう見たって人間やんけ!」
『耳と尻尾生えてるじゃん!
本当に猫だもんっ』
「こんなんどうせ付け耳やろ!」
そう言って亮ちゃんは男に近寄り猫耳を引っ張った。
『にゃああぁああぁあ!!』
男がバタバタと暴れる
目は少し涙目になっていた。
「なんでや…」
「‥亮ちゃん?」
「なんで耳、取れへんの…?」
「嘘‥でしょ?」
猫耳が生えてる人間なんて、いる訳無いじゃん‥?
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