1*にゃんこ

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「いっっったー!!!」 『みゃーっ!』 「‥ねぇ、にゃんこ。 怖いのは分かるけど、このままだったら雪の中で凍死するよ? だから、俺と一緒に行こう? ね、猫ちゃん?」 『にゃーっ!』 寒さに凍える小さな体を抱き上げようと差し出した手を、また引っ掻かれそうになり、慌てて引っ込めた。 抱き上げたいけど、引っ掻かれるのが恐くて手が出せない。 「どうしよぉ…」 『みゃー』 このまま雪の中に放っておくのは可哀相過ぎる でも抱き上げられないから、連れていけない 「とりあえず研究所行って、相談するか…」 きっとあの人なら、何か良い方法を考えてくれるだろう。 「にゃんこ、また来るからな?」 『みゃあ?』 「待っててね?」 不思議そうに俺を見上げる子猫をおいたまま、急いで研究所に向かった。
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