7人が本棚に入れています
本棚に追加
かーってうれしいはないちもんめ♪
煩い。
まけーてくやしいはないちもんめ♪
近所の子供たちが庭で花一匁を楽しんでいた。
おれはこすずと砂いじりをしている。
こすずはおれと同じ幼稚園で家も近い。
いつもいっしょにあそんでいる。
今日の砂いじりはこすずがいいだしたんだがなかなか楽しい。
園児服が砂にまみれるがこすずと遊んでいられるなら汚れなんてきにはならない。
だが、こすずはさっきからあの煩い遊びをちらちら気にしていた。
「やりたいの?」
おれがきいた。
やりたいに決まってる。
でもこすずが言い出した砂いじり。
こすずは首を横に振った。
「シンヤとあそぶ。」
また砂山をぺたぺた弄んだ。
「いいよ、いけよ。」
おれは砂山を壊した。
こうすればあのこ達がこちらに気付くだろう。
こすずは何が起こったかわからない顔をしていた。
最初のコメントを投稿しよう!