目覚め

6/10
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/46ページ
遠い記憶の中、少女がいなくなってからの俺はあらゆる事に無表情、無関心、無感動だった。 子供だったが、たった一人の大切な人と引き離された現実が、会えない事のストレスが、世界を憎ませた。 声を聞けない悲しさが、心を歪ませた。 少女以外を信じる事ができなくなっていた。
/46ページ

最初のコメントを投稿しよう!