第一章

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その後色々な部活の説明を聞いたが、どれもこれもいまいちで時間だけが過ぎていった。 『それでは、次が最後の説明となります。代表の方は前へどうぞ。』 「ふぁ~これでやっと最後かぁ。今日は帰ってモ○ハンでもすっかな」 俺が今後の人生をどう有意義に過ごそうか考えていると、ふと視界に白いものが入ってきた。 真新しい白のユニフォーム、少しツバの曲がった白の帽子。 それは俺が最もよく知っていて、一番見たくなかった姿 記憶の奥のほうにしまった、悪しき記憶―― 壇上に上がったその生徒は、被っていた帽子を取って深々と礼をすると、マイクに向かって話し始めた。
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