一ヶ月

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私はリビングのドアを開けた。 「李杏!誕生日、おめでとう!」 目の前には、離月と、巳月と、阿利亜と、お母さんがいた。 え? 私は心のなかで考えた。 Q.今日は? A.5月29日です。 ………。 あ、ああ! 私の誕生日!! 最近いろいろあり、自分の誕生日なんて考えてなかった。 っていうか…。 「え?巳月くん?」 「あ…ああ、久しぶり、」 瞬間的に、あの日を思い出して、顔が赤くなる。 「本当にすまなかった!」 「は?」 彼はあたしに向かって謝る。 「あの日…さ、」 「え?あ、いや、別に…いいよ?」 「!…ありあと…。」 その時、阿利亜が乱入。 「何なに?あの日ってあの日?つか、アンタ『…ありあと…。』って可愛いなぁ!」 と、巳月くんをバシバシ叩いてた。 一方、お母さんと離月くんは、訳の分からなそうな顔をしていた。 まぁ…、分からなくていいよ…。 すると、離月くんが、話しだした。 「とりあえず、HappyBirthday、李杏!」 「有難う。」 私は笑顔でそう言った。
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