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そんな二泊三日もあっという間に過ぎ、
私は今日の夜8時までに、病院に帰らなくてはならなかった。
「ねぇ、李杏、今日が最後だし、公園に行かない?」
「うん、いいよ。」
私と阿利亜は家を出て、あの時の公園に行った。
桜はもう、散ってしまっていたけれど、
葉っぱが青く、とても夏らしく感じられた。
今日は快晴。
日差しが強い。
私は桜の木の下に寝っ転がってみた。
空が青い…
木漏れ日がとても綺麗に見えた。
「また寝てる、そんなに楽しい?」
阿利亜は私の隣に寝る。
「どう?阿利亜、」
「あー、悪くはないかな、」
阿利亜のそんな答えに、私は、ふっ、と笑って
「そっかぁ、」
と言った。
その時現れた。
巳月と離月。
「お、桜の下に、美女発見!」
「約一名パンツみえっぞ?」
私は驚いて起き上がる。
「嘘嘘、」
そういって離月は笑った。
「巳月~、いま私に美女って言ったわね?」
「ち…違う!あれは李杏に…」
全力で否定する巳月に、私は
「阿利亜も美女だよ。」
「さすが李杏!話が解る子ね!」
と、阿利亜は私に抱きついた。
なんだろ、
嫌な予感がする。
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