夏の気配。

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「は?……あー、なるほど。やるじゃん、巳月!」 「うるさいっ!」 そう、巳月はあの二人を二人きりにしたかっただけなのである。 「アンタは彼女とか居ないもんねー!可哀想に!」 「お前、絶対可哀想とか思ってねぇだろ。お前こそ彼氏居ないクセに、」 「良いの!私は彼氏居なくても苦労しないから!」 「…寂しいヤツだな、」 「まぁね!そんなに褒めるなよ!」 「今日はハイテンションだな、」 「あ、ああ…うん、李杏がね、」 「へぇ、あのさ、 俺と付き合え。」 「…え?いいよ。」 「…真面目に?」 「で?どこ行きたいの?」 ・・・。 「そっちじゃねぇよ、俺の女になれって言ってんだよ、」 「へぇ…。…って、えぇ!?」 「駄目か、駄目ならいいんだけどよ、」 「良いよ、」 「マジ?」 「その代わりに暑いからアイス奢れ。」 「…はぃはぃ。」 その日から二人は付き合い始めた。
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