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朝、目が覚めると、
異常な頭痛と、
吐き気がした。
「……!?」
苦しい…。
薬…何処だっけ?
親は、滅多に帰って来ない。
仕事優先だから。
たまに帰って来てくれると、どこかに連れてってくれる。
それが本当に嬉しくて。
いつも一緒に居ることはできないけど、
私の大切な家族です。
私は携帯を手に取った。
「…もしもし?お母さん?薬、どこにある?」
『りぃちゃん、今日も体調悪いの?』
「ちょっとね、」
家族の間で、私のあだ名は「りぃちゃん」
結構気に入ってたりする。
『お薬無かったと思うわ、和室の引き出しに診察券あるから、それを持って病院に行ける?』
「うん、大丈夫。」
『気をつけてね、』
「はぁい、じゃあ、お仕事頑張ってね。」
『うん、ママ頑張るよ~!』
「……やっぱり頑張らなくていいや…、」
『あら?まぁ、とりあえず、朝ご飯、ちゃんと食べるのよ?』
「うん、じゃあね、」
そう言って電話を切った。
それから着替えて、朝食をゆっくりしている訳にもいかず、トーストをかじりながら診察券を探した。
「……発見。」
そして私は朝食を済ませ、玄関を出た。
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