君との出会い。

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「インフルエンザの可能性がありますね。」 「インフルエンザ…ですか、」 「薬を出しますから、それを朝晩、食後に飲んでください。」 「わかりました。」 そして私は病院を出た。 でも、結構痛かったなぁ…。 値段が…。 中学生のおこづかいからはちょっと痛かった…。 まぁ、よくあることだけど…。 春休みだし、ゆっくり休んでよう。 「あれ?李杏じゃん、」 「え?」 「俺だよ、」 「あ…同じクラスの…、」 「そうそう、」 「誰だっけ?」 「おい!!」 「ウソウソ、同じクラスの、ミッキーでしょ?本名、有沢巳月」 アリサワミツキ…クラスの人気者で、女子にモテてるよね、 「おうよ!…ちょっと聞きたい事あんだ、少し時間貰っていいか?」 「私、今病院でインフルエンザって言われたんだけど…それでもいいなら。」 「構わねぇよ。」 彼はにっこり笑う。 そして彼は私の手を引っ張って、近くの喫茶店まできた。 「……。」 「……。」 互いに沈黙。 男女ではよくある事。 「…なぁ、」 先に沈黙を破ったのは巳月だった。 「ん?」 「お前、このままでいいのか?」
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