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プロローグ
…ハァ…ハァ…ハァ…
「俺はもう限界みたいだ…君とその子だけでも逃げろ…」
血まみれの男が言う。
「嫌よ…あなたを置いて行くなんて…」
隣の女が言う。
「ユ……ぐぁぁ…」
男が力無く倒れる。
「あな…た…」
…バタ…
女は倒れ血を流している。
「追い詰めたぞ」
周りには100を越える軍勢が取り囲んでいる。
「あなただけでもいいから逃げて…ゼロ…」
…シュッ…
一筋の光が地上へと降りた。
「何だあれは?」
「気にすることはない俺達の仕事はこの二人の抹殺だけだ…」
一人の男が二人を見下し言い放つ。
「確かに…」
隣の男が言う。
「さぁ…消えて貰おうか…」
男が言うと二人の体が硬直する。
「…殺れ…」
―――――――
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