君に殺意の花束を

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「死ねよ」 貴方の言葉に頭が真っ白になりました。 好きでした 好きでした 貴方が死ねと言うなら 貴方が私をいらないと言うなら 死んでもいいやと思った 恐怖を消すためブランデーをあおり 包丁を腹に付き立てた 怖くて震える手ではうまく刺さらず 浅い傷だけが増えて 涙で曇る視界に寝ている貴方が映って 怖くて怖くて酔えもせず クリアな思考が恐怖に埋め尽くされ 包丁が落ちた  
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