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リビングに着くと
テーブルには向かい合っている
男と女…
正式には､私の母と父だ…
母は
金髪で真っ赤な口紅を塗っていて
真っ赤な付け爪をつけて
その手で煙草を吹かしている…
父は
銀ふち眼鏡をしており
エリートの会社に勤めている…
『さっさと座んな!!』
母は私を睨むと
煙草の灰を灰皿に落とした…
私は二人の間にある椅子に座ると
父は私を軽蔑した目で見た
母は私何か見向きもせずに
煙草を吹かしている…
『私とこの男…離婚するから
アンタも家出てきな！』
サラリ
と言われた言葉に…
私は何も感じず
コクリっと頷いた…
『佳穂は行く当て何て
無いだろうから…
ここに行くと良い…』
父は机の上に紙切れを出した
私は紙切れを受け取ると
部屋に戻った…
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