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「…………………チッ。」
神哉は先生がいるにも関わらず、また舌打ちをした!
先生は気づかなかったらしいけど、神哉は明らかに面倒くさそうな顔をしながら、黒板の前に立った。
すると何故か、今までよそ見していたり、小声で話していたりしたクラスメイト達が、一斉に神哉に注目した!
(なっ、何ッ!?)
あたしは驚きながらも、クラスメイト達と神哉を見つめた。
神哉はチョークを持ったかと思えば、次の瞬間、スゴい勢いで問題を解きだした!
難しい長文を、ありえない速さで解いている!
(………………!!)
あたしは言葉が出ない。
横暴で最低だと思っていた神哉は、実はかなりの天才らしい。
クラスメイト達は神哉が解き終わると、「相変わらずスゴい!」と歓声を上げた。
(ケッ!こいつ天才クンかよ!なんかムカつく…!)
あたしは神哉がイケメンだからと言う理由でストーカーしたことも忘れて、ひとりイラついていた。
神哉は席に戻って来ると、あたしを見て、フンッと鼻で笑ってきやがった!
(…………………こいつッ……ムカつくぅ!!)
あたしは英語の授業が終わるまで、神哉を睨み続けた。
……………殺人鬼のような顔で………。
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