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バンッ(ドア開ける音)
「よっしゃあ!今回もあたしが一番乗りだぁ!……って、あれ!?レン!?今日は早くきてんだねぇ!」
長い髪をポニーテールにした二重のまたまたかわいい女の子が、スゴい勢いで入ってきた。
「お前うっせぇよ!もうちょっと静かに入ってこいよ!」
タルそうに言う神哉。
「だって~。ってあれ!?こちらのベリーキュートなお嬢さんは誰?」
彼女は突然あたしに話を振った。
あたしがたじろいでいると、代わりに神哉が答えた。
「こいつは唯碕那伽!オレのクラスの転入生。」
「は、はじめまして!」
あたしは小声であいさつした。
「ナカちゃんていうんだ!あたし、月城 柚琉(ツキシロ ユズル)2年1組だから、ナカちゃんとはタメ!柚琉って呼んでね!」
柚琉はすごくかわいい笑顔で言った。
「うん!あたしもナカって呼んで!よろしくね~。」
柚琉の笑顔で緊張がとけたあたし。
「よろしくねっ!ナカ!」
柚琉はまた笑顔で返してくれた。
あたしは神哉に向き直った。
「ねぇ、紹介したい奴らって柚琉のこと?」
「もうちょっと待ってろ。すぐくっから。」
神哉は眠そうに答えた。
すると柚琉が手をぽんっと叩いて言った。
「あぁ~、そういう事か!なるほどね~!」
納得の表情を浮かべる柚琉。
あたしは状況について行けない。
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