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「ねぇ神哉!あんた何がしたいの!?」
あたしは強気で言った。
「だ~か~ら!もうちょっと待ってろって言ってんだろ。」
神哉が欠伸をしながら答えた時だった。
ガラッ(ドア開ける音)
「ちぃ~す!」
茶髪で長さは肩にちょっとつくくらいの、すごくかっこいい男の子が入って来た!着崩した学ランがかなり似合っている。
(か、かっこいい…!)
ストーカースイッチON。
あたしはケータイをポケットから出して、その人をカメラでとりそうになった。
急いで気づいて、ケータイをしまう。
(あっ、…ぶなぁ!もう少しで撮影しちゃうとこだった!)
あたしがその人をじっと見つめていると、彼が口を開いた。
「えっと…君誰?」
低くてキレイな声だ。
「あ、あたし唯碕那伽です。2ー4の転入生です。」
「そうなんだ!オレは六堂 千景(ロクドウ チカゲ)3年!よろしくね、ナカちゃん!」
六堂先輩は爽やな笑顔で言った。
(ハゥッ!!!笑顔もステキ!まじ写真撮りたい…。)
あたしがそんなことを思っていると、またドアが開いて、今度は3人ひとが入って来た。
「「あれぇ?誰ですかこの人?」」
2人の男の子と女の子が声をハモらせて言った。
2人とも背が低くくてかわいい。
2人の顔立ちはどことなく似ていた。
栗色のふわふわした髪の毛。
男の子は短めで、女の子は胸あたりにつくくらいのロングヘアだった。
神哉が口を開いた。
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