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「えっ、ちょっと!」
あたしは抵抗するけど、掴んでいた腕の力が強すぎて離れられない。
神哉は校舎に入ると、掴んでいた腕を放した。
「お前、何年何組?」
「えっと、2年4組!」
「へぇ、オレと同じクラスじゃん。転入生?」
彼はクスッと笑って言った。
(かっ、かっこいい…!)
笑った顔もとてつもなくかっこいい。
あたしは彼に見とれていた。
「…転入生って聞いてんだけど?」
「はっ、はいっ!転入生です。」
あたしは慌てて答えた。
その時、校内放送が入った。
「8時20分です。生徒の皆さん、教室に入って下さい。」
「………………………チッ」
神哉は放送を聞いて舌打ちした!
(オイ!人を捕まえといて舌打ちはないだろ!)
あたしは驚いた。
「あの、…あたし職員室に行かなきゃなんですが…。」
あたしは小さな声で言った。
「わかった。今は許してやるよ。その代わり放課後、視聴覚室に来い。」
神哉はいきなりそんなことを言い出した!
「えっ、ちょっ「来いよ!」」
神哉はそう言って、その場を後にした。
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