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(なんなんだあいつ!スッゴいかっこいいけど、横暴すぎだっ!)
あたしはそう思いながら、職員室のドアを開けた。
「失礼します!」
あたしが中に入ると、若い男の先生が立ち上がった。
「こんにちは。君が唯碕那伽さんかな?」
「はい。そうです。よろしくお願いします。」
「僕は唯碕さんのクラスの担任になる、霜田 尚哉(シモダ ナオヤ)です。こちらこそよろしくお願いします。」
「はいっ!よろしくお願いします!」
あたしは元気よく言った。
「実はもう始業式、終わっちゃったんだ。」
「そうなんですか?すみません、遅れて!」
「大丈夫だよ。始業式なんて髪の本数が危ういジジイが無駄に長い話してるだけだから。」
ニコッと爽やかに言った先生。
(オイ!確かにそうだけど、そういうこと言うな!校長かわいそうだろ!ていうか先生、キャラ違う…。)
あたしは驚きを隠せない。
霜田先生の言葉を聞いた他の先生たちも、うんうんと頷いていた!
(頷くなよ!なんか校長哀れになってきたよ!会ったことないけど。)
「じゃあもうそろそろホームルーム始めるから、唯碕さん行こうか。」
霜田先生はさっきの爽やかスマイルで言った。
「はっ、はいっ!」
あたしはまだ驚いたまま、霜田先生の後をついて行った。
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