ねこ

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NE-KO 少子化・人々の人への関心の薄さから、孤独死をする人が多く、中でも身元不明者が数えきれなかった。そこで政府が提案したのが、ペット型ロボである。条件は身内がいない事・本人が亡くなった場合に、身元証明してくれる人がいないなどがある。ある程度の条件がクリアした後、指紋・声紋・網膜などすべてNE-KOにインプットされる。受け取る前に死んだ時の事も役所に伝えておくのだった。NE-KOは太陽発電であり、定期的に飼い主から撫でられる事により、飼い主の生存を確認機能があった。撫でる事をせず、ほっといても、スキャン機能で生存を確認できる事ができた。ただ飼い主がNE-KOのいない所で事件に巻き込まれて死んだ場合は、役所に登録のあるNE-KOを連れ出して確認をするのであった。NE-KOにはGPS機能もついている為どこかに連れ出されたとしてもわかるのである。 死亡を確認したNE-KOは、活動停止して動かなくなる。その謎は未だ解けていないが、飼い主はNE-KOが活動停止なら一緒のお墓にいれる事を望む人は多かった。 今回NE-KOを飼っていた中谷潤一は、早くから両親が亡くなっていて身内はいなかった。寂しさを紛らわせる為にペットをと思ったらペット型ロボNE-KOを知り購入した。夢は大家族になる事、笑いの絶えない家に住む事だった。彼の死亡を確認したねこもまた、静かに活動を停止した。
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