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ご主人様が帰ってこない…
寂しがり屋のご主人様我が輩がいないと…
頭撫でてほしいのである…
でないと我が輩は…
ガチャ…
「ここにいたぞ!NEーKOだ!」
数人の男性が部屋にいるねこを捕まえある場所に連れて行った。
「本当にこれで、本人確認できるんですか?」
入り立ての刑事が先輩に言った。
「政府が作り出した、身内がいない人の為様のペット型ロボだからな。仏さんが免許証とか身分証明できる物を所持していない場合も含めて認識できるのを作った。結果は100%わかるらしいぞ」
「へ~…でもこんなの作り出されるくらい。親戚少ないんですかね?」
「まぁ…少子化で兄弟はいない。それ繰り返してたら親戚とか少なくなるだろう。ましては、親でさえ子供の顔わからないって奴までいるからな、逆もあったりで、まぁ世も末だ」
刑事は煙草を吸うと上を見上げた。
ねこのおかれた目の前に男性が横たわっていた。
…ご主人様がいた…動かない…頭撫でて…
ねこが頭をすりつけても反応がなかった。その時ねこの目が光った。
「ピ…ピ…ピピ…」
しばらくすると
「中谷潤一…本人確認…認識○…中谷潤一本人死亡確認しました」
機械音が虚しく響いた。
「結果でたな」
「あのNE-KOどうなるんですか?」
「…飼い主と一緒の墓に入れられるみたいだ。大抵NE-kOを持っている人間はそう役所に伝えてあるそうだ。」
「そうなんですか」
「しょげている場合じゃないぞ!俺たちはひき逃げ犯を見つけなくちゃいけない。例え身内がいなくても、犯人を許す訳にはいかないからな」
「はい!」
刑事二人は部屋から出て行った。
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