眠れる塔の美形達

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「ふふ、ホーちゃんとこのメイド達は相変わらずみんな綺麗だね。もちろん俺には劣るが、どこの姫かと思ったよ」 花をとりかえに来たメイドにこれである。 軽い。自分大好きだ。ナルシストだ。キモい。 「ルトゥさま…」 声をかけられたメイドは頬を赤く染めている。 きっと目と耳と頭が悪いんだろう。かわいそうに。 いや、ルトゥはかなりの美形だ。ネコからみたってそう思う。 それに加えて貴族だけあって装飾品も品よく揃えられているし、派手めな顔と深紅の髪によく合う衣装を身につけている。 見てくれだけなら申し分ない。 ただ、口を開くと馬鹿なのだこの男。
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