眠れる塔のなわばり争い

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フギャーーーッ!シャーッ! 「ちぃっ!気付かれたか」 目にものをみせてくれるわッ!ニ゙ャーーーーッ! 私としたことが出遅れてしまった。 主人が寝ている間、この変態から身を護るのは私の役目なのに。 慌てて手を離したルトゥにドウドウと宥められる。 「まあまあ、落ち着けネコ?こんな感じでー、ホーちゃんが一番悦んだら《キス》の権利を得られるってゆーのは?」 馬鹿め!ここにいるスナカゲを誰だと心得る! 却下されるに決まってるじゃないか。 「………いいでしょう」 ほら。 ………………………にゃ!? 良い?良いといったか?今? よもやまさか、ホールドの色香に惑わされたんじゃあるまいな!? 股間のあたりで手がそわそわしているのは気のせいだな?? 「珍しく話がわかるじゃないかスナカゲ♪テュラ、お前はどーする」 「……」 テュラは無言で首を縦にふった。 目線が着衣乱れたホールドへと固定され、一度たりとて外れない。 まさに釘付け。 テュラ、お前もか………。 「じゃ、決まり。ネコ、お前が審判な?」 そう、私が審判ってくぉらっ!私はまだ認めてな……… 「ヤダってゆったら俺のピーをネコのピーにいれてジューカンしちゃうぞー?」 うん、世の中にはやらなければいけない時、というものがあるのである。 私は柱の影にかくれた。 がんばれお前たち。私は影ながら見守っていようじゃないか。
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