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「ゴメン…バイトで遅くなって…」
今すぐにでも抱き寄せたい気持ちを抑えていた…
「うん…」
「何だか急に一人になったような気がして寂しくなっちゃったのかな?…」
そう言って微笑んだあの人を見て私は気持ちを抑える事が出来なかった…
「大丈夫…ずっと、ずっと側にいるから…」
「だから…ずっと一緒にいよう…二人で…」
そう言うと、私はそっとあの人を抱き寄せた…
「うん…」
あの人は小さな声でそう言いながら泣いていた…
そして私とあの人は初めてキスをした…
それが、まだ大人でも、子供でもない18歳の夏の暑さが少し残る9月の事だった…
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