~from KASUGA~        

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いい夢っていうのは 基本的に現実では よくないことが起こるって 何かの本で 読んだことがある。 それでも君の笑顔が 見れたからよしとしよう。 バスを一本逃したけれど。 あの日の指輪を 見つけれたんだ。 いい日になるって信じよう。 バスの時刻表をみたら 次のバスまで20分以上も またなきゃいけない。 完全に遅刻。 まあ講習だから遅刻しても平気なんだけど。 さっきの夢の続きが見たい、 なんて思いながらひとけのないバス停で目をつぶった。 右手の薬指にはめた 指輪に触れながら。 瞼の裏でよみがえる君の少し意地悪っぽい笑顔。 目を開きたくないな でもこのままじゃ ただの変人だよね。 そう思いながら 目を開けると、 まだ夢の続きを 見てるのかと思った。 自転車に乗ったままこっちを不思議そうに見てる。 ー永戸 弘樹。
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