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そんなこんなで時間は立ち……
「自力で探すのは難しいわね」
「凄く広いしね……人に尋ねる?あの釣竿持った人とかに」
優衣がそう言い指差した方には他の人とは違い如何にも幻想郷産まれではない出で立ちの青年が釣竿を持って歩いていた
「そうね、外から来て人里にいるって事は慧音さんに会ってるはずだし聞いてみましょう」
「すいません、少しお尋ねしたいんですが寺子屋ってどっちにあるんですか?」
青年を呼び止め寺子屋の場所を聞き出す瑠璃
「寺子屋?あぁ、慧音さんに会いたいなら竜神の像の近くで妹紅さんと一緒に居ましたよ?」
「本当ですか?ありがとうございます」
「いえいえ、なら僕はここで失礼します、永瀬瑠璃さん」
青年は一度お辞儀をした後そそくさと人ゴミの中に消えて言った
「あの人…私の名前を知ってた……?」
「お母さんの知り合い?」
「ううん、全く知らない人だった」
瑠璃は青年が自分の名前を不思議に思いながら教えてもらった場所へ優衣と向かっていた
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