ＫＩＬＬ４-枯渇する命-

現実

基地のあちこちはまるで本格的な要塞と化していた。

友安がいた監視塔外通路には大型の強力な機関銃が２基設置されている。今はビニールを被せて雨を防がせている。
基地の入口のゲートの正面には偵察警戒車と戦闘装甲車が配置されている。『侵入者』が正面から来たとしても、戦車さえ破壊できる25ミリ機関砲で廃除できる。

更に、武器弾薬、軽車輌の補給も完璧だ。

しかし友安は装備が完璧になったことを、どこか怖く感じていた。