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友安は火急を用したようにライトに近付くと、スイッチを入れて夜空へ向けた。
ヘリコプターとの距離は数キロあるが、ヘリの飛行方向は紛れも無くこちらである。エンジン音も聞こえ始めた。
ヘリの正体は攻撃ヘリや観測ヘリではなく、非武装の輸送ヘリである、UH‐60JA。通称ブラックホークだ。
国内の救助班。そう信じて友安はライトの点滅をモールスで、『SOS』と打ち込んだ。
野辺は一生懸命ヘリに向けて手を振る。
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