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ふと友安は思考が停止すると、一瞬で内容が切り替わった。
『国内』と考えた途端、必然的に考えたのは『国外』。つまりは外国だ。
核の使用を噂される米軍による粛正、駆逐。
そうとくれば前方の空に浮かぶヘリコプターは合点がいく。国内に自衛隊が残っているのもどうかの問題であるのに。
ヘリは進路を変えずにこちらへ向かって来る。ライトの光が発見されたのだ!
「急いで皆に伝えろ!隠れておけと!」
「は?何で?」
「説明は後だ!早くしないと殺されるぞ!」
友安は吠え、野辺は言われたまま階段を駆け降りていった。
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