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「電気消せぇ!!」
高橋の怒号。至近距離にいた下野の肩が強いバネのように跳ねた。
「え?何で?」
「いいから早くしろ!」
野辺は合点もいかないまま電気を消す。室内は暗闇へ変わる。
「何で消すんだよ!?」
「救助隊だろ!?位置を教えないと!」
「いいから黙ってろ!」
全員を黙らせた高橋は廊下の電気まで全て消し、こちらの姿を見えなくしたが、先程まで遠方の空にいたヘリは急速にこちらへ向かって来るなり、基地の真上でホバリングを始めた。
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