兵士達

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「ん?」 窓の外およそ30メートル。別棟の近くを人影が動いた。目を凝らして見ると、行方が分からなくなっていた古川だった。 その近くを兵士が走る。 「あのバカ!」 いてもたってもいられず、高橋は窓を開ける。古川は物陰から飛び出していた。 空にヘリが見えた途端、古川は反射的に部屋を飛び出し、足を動かしていた。 助かりたい。今はそれしか頭の中になかった。
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