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下野、河野、古川、野辺の四人は一言も言葉を発することが無い。高橋と友安から淡々と告げられる内容に恐怖で声が出ないのだ。
「大丈夫だ」
高橋の鋭い目線と声に四人と友安の目は一斉に高橋を向く。やがて高橋が口を開いた。
「向こうが被害を出さずに最小限の動きでこちらを黙らせるなら、俺達だって同じだ。被害は絶対に出さない。そして米軍を追っ払って俺らも脱出する」
覇気を纏う高橋の発言を見聞きした四人は徐々に、縫われたように閉ざされていた口を開き始めた。
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