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後方の空には火がくすぶり、夜明け近くでも非常に明るい。遠目から見るナイター照明のようだ。
河野は弾を撃ち尽くした拳銃に新しいマガジンを込めながらその光景を見続けていた。
ポケットの中にあるドッグタグと携帯電話が痛く感じた。
遂に三人目だ。
しかも自分達が最期へ導いたとも言える。
有村順平はゆっくりと息を引き取っていった。
「死にたくない」とも言い残して。
河野は有村のことを痛ましく考えながら外を見続けていた。
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