僕の初恋

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声をかけて来たのは、同じ班の木下朱音(キノシタアカネ)だ。 准吾は朱音の問いに答える。 「別に、仲良くなんかないけど。 さっき廊下でぶつかっただけ。」 「ふーん、そうなんだ‥‥。」 実は朱音、彼女は密かに准吾に想いを寄せていた。 故に、気になったのだ。 「ぶつかっただけの割には気にしてない? 西原さんの事‥‥‥。」 「別に、なんかキーホルダー拾っちゃってさ、西原さんの。」 「あたしが返しておこうか?」 朱音が名乗り出るが、悪いからと断る准吾。
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