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一瞬固まり、ハアーッと息を吐いた。
電話だ。
見なくてもわかっているのだが、一応、相手を確認した。
液晶には、「清水くん」と表示されていた。
(ああ、やっぱり)
そう思いながら、私は、パタンと携帯電話を閉じ、静かにベンチの上に置き、また目をつむった。
出たくない。
それでも何も変わらないのはわかっている。
しかし携帯は、
ぶー、ぶー
と、携帯電話は呻き続ける。
私はまた一つため息をつきながら通話ボタンを押した。
「…はい」
「先生!!…今、どちらにおられるのですか?」
煩い。
まず、そう思った。
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