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わたしは泣き叫ぶ。
これが夢ならいいのに、と。
夢ならこんな事も、起きたときには笑い話にできるのに。
そう考えたところで、またしても世界が歪んだ。
視界が狭まっていく。
……ああ、やっぱり夢だったんだ。
この感覚は夢から覚める時のものだ。
夢でよかった……。
どんどん視界が狭まっていく。
視界がゼロになる直前、大柄の男が腕を振り上げたのが見えた。その手に握っていたものは刀だった。
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