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「………俊一」
「何?由美」
由美に呼ばれて振り向いてみれば、由美はちょっと不機嫌になっているではないか。
「私は放置プレイされたって全く嬉しくないよ」
「あれ~?もしかして由美、俊一くんのこと好きなの?」
ちゃかすように美咲は言うが由美は本気らしく、俊一の腕に抱きつく。
「うん好き。だから俊一の腕も脚も、その目も耳も口も髪の毛も、血の最後の一滴まで誰にも渡さないよ」
ホントに突然の告白だった。
確かに由美は顔は整ってるし、スタイルはいいけど……俺なんかじゃ釣り合わないだろ。
そもそも血が繋がってないとは言え、俺たち家族なんですけど……。
ついでに俺の身体が、いつ由美のモノになったんだ?
「俺なんかのどこがいいんだよ」
「全部!!」
即答ですか、全部って……。
由美、ちょっと暴走しはじめたか?
「二人とも熱いねぇ、さて、ところでこのあと暇だったりする?よかったらボクと一緒に本屋へ来てほしいんだけど……」
よし、ナイスフォローだ美咲!
話の切り替えしが神業だぞ!
その後、とりあえず由美がワタリを呼んで服を全て預けてから美咲と一緒に本屋へ行くことになりました。
よく見れば今の俺、
両手に華だぜYahoo!
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